低年齢化する英語教育に対して保護者はどう接すればいいか

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低年齢化する英語教育に対して保護者はどう接すればいいか

早期に英語教育を開始して、世界で活躍する人材を育成するという政府の方針もあり、ますます低年齢化する英語教育。
自分達が子供の頃にはなかった環境に置かれる子供たちに対して、保護者としてどのように接していけばよいのでしょうか?

早期教育で苦手意識を払拭

就職情報サービスや調査を行う株式会社ディスコが、2014年に行った就職活動状況に関する学生調査によると、英会話ができることは「絶対に必要」と「できれば必要」という回答を合わせると、必要と感じる人が9割を超えるほど。
ところが、実際自分はしゃべれると考える学生は、半数以下という結果に終わっています。

このように英語に苦手意識を持つ大人が多い中、子供が英語に早いうちから接すると、苦手意識が生まれにくいという調査結果もあります。
保護者としては早期教育も意識しつつ、まずは子供に英語でコミュニケーションする楽しさを感じてもらえるような環境を作ってあげたいものです。

楽しさ重視の姿勢が大切

一芸に秀でその分野で活躍している人の経歴を見ると、スポーツなり芸術なりに、小さい頃から何らかの形で接してきたという人が多いもの。
そのことから言えるのは、英語を身につけたい、少なくとも抵抗感のないようになって欲しいなら、早くから英語に接する機会を与えてあげた方が良いということです。
ただし、押し付けになってしまわないように親も一緒に教材を楽しんだり、親自身も英語を学ぼうとする姿勢を見せるなど、子供が反発しないような気配りが肝心。
教科としての英語を意識すると成績ばかりを気にしてしまいますが、子供のうちは異文化コミュニケーションは楽しいと思える方向へ導いてあげたほうがよいでしょう。

受験の1つの科目になってしまう懸念も

保護者が英語への入口を楽しく演出しても、その後には子供がつまづくポイントがあります。
その一つが小学校での英語の必修化に伴い囁かれている、中学受験への英語の登場です。
首都圏の私立中学校では、既に入試に英語を取りいれている学校が増えつつあり、帰国子女でなくても、英語学習の必要性がますます増えていく傾向に。
こうした学校では外国人教師を増やすなど、入学してからも高度な英語教育が充実しています。
保護者の経済状態で教育程度に差がついてしまう格差が取り沙汰されていますが、英語教育についても格差が生まれつつあるのは、どうやら避けられそうもありません。

義務感を感じる前に、英語が好きになる工夫を

ベネッセ教育研究開発センターによる2009年の教員宛ての調査、第1回中学校英語に関する基本調査によると、子供の英語に対する苦手意識は意外や会話だけではなく、単語が覚えられない、英語による文章が書けないというものです。
ここから読み取れるのは、やはり受験科目として、勉強としての英語であって、人とコミュニケーションを取るという語学の本来の姿が見えてきません。
異文化そのものに興味が持てないという子も少なくないようなので、やはり低年齢のうちに英語に親しむ環境を用意することを保護者は気にかける必要がありそうです。

小さい頃からできることの一つは、英語慣れや異文化慣れです。
そして英語を使って人々と話したい、外国旅行に行きたいといったモチベーションを育てておくことかもしれません。

記事まとめ

先ほど挙げたベネッセ教育研究開発センターの調査からは、英語に限らず学習意欲そのものが低いため、英語を含めて結果が出せないという子供達が多いという結果が読み取れます。
無気力な状態では、英語はおろかスポーツや生活スキルなども身につきません。
小さい頃は学習習慣をつけるよりも生活全般に意欲的な性格へと導く方が、大人になってからも何かを会得するスピードが早くなり、かつ粘り強くことにあたるという態度を生み出す助けになることでしょう。